箱入り熟女

フリーライター松本史の日常とか箱入り熟女(三毛猫・18歳)に関する雑記帳。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

役に立たない相棒が愛おしい件

昨日の夜、今年になってから初めてちびが猫ベッドで寝ようとしていた。猫ベッドとは、寝室の押入れの下段に置いてある洗濯カゴにブランケットを敷いたもので、夏は、そこが彼女の定位置になる。どうやら、うちの中で一番ひんやりした場所のようだ。 冬の間、…

臆病な父への賛歌

1990年4月、私は熊本市内にある県立の女子校に入学した。入学式が始まる前に講堂に1年生が集められ、学年主任が壇上に立った。開口一番、学年主任は怒鳴った。 「目立つなーー、出る杭は打たれる!!」 そして、本校の生徒としてあるべき姿、という話を始め…

1回目の結婚は失敗する。

30歳ぐらいの頃の話。 会社の女性陣の間で、ある占い師にみてもらうのが流行ったことがあった。確か、うちで発行していたタウン情報誌で取材したことがブームのきっかけだった。私はその媒体に関わっていなかったので詳細は知らないが、多分、当たるというの…

強いのは母なのか? 祈りなのか?

高校時代、仲が良かった後輩Sの家は、プロテスタント系の教会だった。お父さんが牧師さんだったのだ。家が教会なんて環境の知り合いはSしかいない。興味津々でSに尋ねたことがある。 「キリスト教に反発したりする気持ちってないん?」 Sはこう答えた。 「う…

鯛は250円。

私の会社員人生は超絶ブラックな会社から始まった。入社して2年間は、一番経営が厳しかった時期で、給料遅配は当たり前だった。厚生年金さえかけてもらえず、自分で国民年金を払っていた。就業時間は確か9時〜18時だったと思うが、18時に帰れたことなんてな…